「2023年01月」一覧

吉良氏は古くは八幡太郎義家を先祖に持地、足利将軍家の兄の系列の家になります。足利将軍家に男子が生まれなかったら吉良家から養子をとるように言われた家でもあり、天下に副将軍今川義元を持って御館様と呼ばれていました。

桶狭間合戦後、義元の弔い合戦もせず、援軍すら送らない氏真と今川家に愛想をつかす家臣が続出。家臣の気持ちと主君だからこそ自分に意見を通せないことを知った元康は、ついに信長との和睦を決断し、吉良義昭と、その東条城を攻撃、落城させます。

家康の行動は、さすが神君家康公、として伝わっていることが多いですが、その内容を検証すると優柔不断、決定できない、と紙一重の対応が多いです。大高城からの引き上げも、正しい情報を得た後に撤退したとありますが実際は撤退の決定ができない、撤退のタイミングをつかめなかっただけかもしれません。

今川義元は本当に愚将だったのか？大軍を率いて寡兵の信長に討たれた戦下手の大将だったのか？実は信玄や氏康と互角に渡りあえ家柄もよい名将でした。金山開発や寄親寄子制度で兵力数の安定をはかったり、結構な名将でもありました。

家康は天下人になった人物ですから彼の伝承は結構忖度されたものが伝わっています。三方ヶ原での敗走時、ビビッて、う○こを漏らし、それを家臣に笑われたり三河一向一揆の時は結構な数の家臣に裏切られたり、暇なときは一人で薬つくりに励んだり、案外オタクな人の様です。

小学校の頃読んだ本で、八幡太郎義家は名将で私財を投げうって部下に褒美を与えた人徳者でもある、と習ったが実際は、父の頼義の代に迎えた絶頂期を、早くも終わらせ源氏を衰退期に導いた武将です。兄弟や子との確執と戦。実際は結構ダメな武将でもあります。